入荷した家具類につきましては、一見綺麗に見えてもメンテナンスが必要なものが少なくありません。
特に日常的に強い負荷がかかっているチェア類は、軽くたたいたり、引っ張っただけでも継手が抜けることもしばしばあります。
入荷するチェア類の多くのものは、一度ほぼすべての部材を取り外し、接手に付着した古い接着剤を除去し、新たに接着剤を充てんし組直します。
テーブル類、収納家具類は、チェアに比べますとそういった構造不良は少ないですが、脚部や引き出しの減りの補修が必要な場合が時折見られます。
塗装に関しましては、あまり過剰なメンテナンスを施してしまうと、ヴィンテージ品の味わいを損なってしまう場合もあります。
ヴィンテージの味わいの範囲を超えて塗装状態が悪いものは剥離剤で旧塗装を剥離、溶剤で洗浄後、サンドペーパーで表面を整え、ステインで着色、クリアラッカーで仕上げております。特にテーブル類の天板に関しては、再塗装する場合が多くあります。